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ノイズミュージックは、原則的に非楽音の芸術である。

伝統的な音楽的常識からは楽器と見なされないものを楽器や音源として使用し、楽曲を構成していく音楽。その名前自体がこのジャンルの特徴を簡潔に言い表している。リズムや旋律は完全に無視されるので、当然音響作曲法により構成される。

ノイズミュージックでは、工具や工業製品、電子音、街頭の音、心音や、鳥のさえずりや波の音のような自然界の音などを、楽曲を構成するために利用する一方、それらに加えて叫び声や呟き、過激なアジテーションをもって楽曲を構成するアーティストもいる。時代を重ねていくごとにスタイルが変遷していくのも特徴であり、現代のノイズミュージックでは、それらの音をデータとして採取し、コンピューターを介して加工・混合、あるいはそのまま用いる手法も多用されている。

ポピュラー音楽のノイズミュージックのアーティストはジャンルに対するリスナーが限られているためか、自主製作したカセットによって音源を発表しさらにはそれを(経費と関係なしに)限定盤としたりとアンダーグラウンドな存在である場合が多い。ライブにて過激なパフォーマンスがよく行われることも特徴である。 サイケデリック・ロックの実験においてもノイズが使われていた。また、プログレッシブ・メタルにはあえて音質を悪くするという手法がある。 .