Fear Factory | ja

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1990年、地元ロサンゼルスで当時共に活動していたギタリストのディーノ・カザレスとドラマーのレイモンド・ヘレーラが中心となって結成。ディーノのルーム・メイトであったバートン・C・ベルも別のバンドで活動をしていたのだが、ある日家のシャワー・ルームで U2の曲を歌っていたその声をディーノが聴き、彼をボーカリストに迎え入れる事を決意、ULCERATIONという名前で活動をスタートさせる。彼を迎え入れた事でバンドはデス・ヴォイスとメロディ・ラインを融合させるという、それまで誰もなしえなかったサウンドを手に入れ、一気に注目を集めていく。

その後バンド名を FEAR FACTORYと変え、ベ-シストの座は流動的だったものの当時まだ無名だったプロデューサー、ロス・ロビンソンと共にレコーディングを開始させ、デモ・アルバム『コンクリート』を制作する(今作は 2002 年に再発という形で発売された)。このデモ・アルバムをレコーディングし終えた後、バンドはROADRUNNER RECORDSとの契約を交わし、1992年、『ソウル・オヴ・ア・ニュー・マシーン』でデビュー、グラインドコアやデス・メタルをルーツにそこにインダストリアルなサウンド、大胆なメロディ・ラインを融合させたスタイルはシーンに衝撃を与え、FEAR FACTORYという名を一気にシーンに認知させる事となった。翌93年にはメタル・バンドとしては初の試みと言えるリミックスEP 『フィア・イズ・ザ・マインド・キラー』を発表する。

その後バンドはベーシストをアンドリュー・シャイヴスからクリスチャン・オールド・ウォルバースへと変え、95年、FEAR FACTORY独特のサウンドをより押し広げたセカンド・アルバム『ディマニュファクチャー』を発表、全米のみならずヨーロッパでも高い評価を受け、シーンを牽引する存在となっていく。MEGADETHやBLACK SABBATHといったメジャー・メタル・バンドのサポート・アクトを含む2年以上にもわたるツアーを続け、同作品はインダストリアル・メタル/ヘヴィ・ロックの傑作として認知されるようになる。97年には新たなリミックス・アルバム『リマニュファクチャー(クローニング・テクノロジー)』を発表、翌98年には早くも近未来的世界観をコンセプトとして作り上げたサード・アルバム『オブソリート』を発表、ゲイリー・ニューマンのカバー曲「カーズ」のヒットも手伝い今作は全米だけで 50万枚を超えるセールスを記録、その地位を確固たるものとしている。99年にはTHE MAD CAPSULE MARKETSをサポートに迎えた初来日公演を行っている。

2001 年に4作目『デジモータル』を発表、そのサウンドをより簡潔な形へと進化させたスタイルが受け、アンダーグラウンド出身のバンドとしては快挙となるビルボード・チャートTOP 40にランクインした。同年12月には二度目の来日公演を行い、全てが順風満帆のように見えたが、同時にメンバー間の個人的な違いがバンド内に亀裂を生む事となり、その結果、2002 年初頭、バートンがバンドを脱退した事を受け、他のバンドもバートン抜きで活動を続けていく事は考えられないという結論に達し、バンドは一旦解散してしまう。が、同年クリスチャンとレイモンドが中心となってFEAR FACTORYの活動を再開させる事を決意、ディーノをラインナップから外し、バートンと新たにバイロン・ストラウドをベーシストに迎え(クリスチャンはギターへ転向)、2004年まずバンドはオーストラリアのBIG DAY OUTにシークレット・アクトとして出演、同年4月に5枚目となる『アーキテクチャー』を発表、05年には早くも6枚目となる『トランスグレッション』を発表し、進化したFEAR FACTORYサウンドでファンを熱狂させたが、その後メンバーはそれぞれ別の道を歩むようになる。クリスチャンとレイモンドは新たにARKAEAを結成、バートンは数々のバンドのアルバムにゲスト出演をするなど、FEAR FACTORYとしての活動がストップする。

そして2008年4月、長く交流のなかったバートンとディーノが再び交流を持ち始め、一緒にセッションを行うようになってから事態は急変する。2009年4月、二人は再びFEAR FACTORY名義で活動を復活させる事を宣言したのだ。ディーノ電撃復帰という形で生まれ変わったこの新生FEAR FACTORYのラインナップは、バートン、ディーノに加え、後期FEAR FACTORYのベーシスト、バイロン・ストラウド、そしてドラムには名手ジーン・ホグランという 4人編成。このラインナップでバンドはすぐさま新作のレコーディングをスタートし、US、ヨーロッパで 2010年2月、復活作『メカナイズ』を発表した。 .

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