Post-Metal | ja

ポストメタル (Post-metal) は、音楽ジャンルのひとつ。ポストロック、ヘヴィメタル、シューゲイザーの音楽的側面を内包する。

曲によって音楽性が多様に変化するため、シューゲイザーの要素が強い楽曲の時は「メタルゲイズ(metalgaze)」や「シューゲイズ・メタル(shoegaze metal)」と形容されたことがあり、「アトモスフェリック・メタル(atmospheric metal)」、「エクスペリメンタル・メタル(experimental metal)」、「アバンギャルドメタル」に分類されることもある。

かつてアイシスのアーロン・ターナーは「thinking man's metal(思考する人間のメタル)」と形容し、メルヴィンズ、ゴッドフレッシュ、ニューロシスといった実験的なバンドが基礎を築いたとしている。

スラッジ・メタル・シーンから台頭したニューロシスとアイシスは、徐々に多様な要素を吸収していき、ジャンルを特定しがたい音楽性へと変化していった。ニューロシスは『Through Silver in Blood』でいち早くポストメタル像を提示し、アイシスは『Panopticon』でポストロック的側面を強め完成形を提示した。また、ゴッドフレッシュのジャスティン・ブロードリックによるイェスーはシューゲイザー色が強いポストメタルとなっている。

かつてはヘルメットが『Meantime』(1992年)や『Betty』(1994年) において従来のヘヴィメタルと異なる音楽性を示しポストメタルと呼ばれ、トゥールもポストメタルと見なされたことがあった。

テロライザー・マガジンのジム・マーティンによると、ニューロシスの『Through Silver in Blood』(1996年)がポストメタルの起源としている。 .