P-Funk | ja

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Pファンク (P-Funk) は、ジョージ・クリントンが1970年代に率いた二つのバンド、パーラメントとファンカデリック、及びその構成メンバーによるファンクミュージックを指す音楽ジャンルであり、またこの音楽集団のことである。パーラメント・ファンカデリック以外に、Pファンク・オール・スターズ、ブーツィーズ・ラバー・バンド、パーレット、ブライズ・オブ・ファンケンスタイン、メンバーのソロ等を含む。 Pファンクは1960年代末に生まれ、1980年代には急速に収束したが、その主要メンバーは、ジョージ・クリントン、ブーツィー・コリンズをはじめとして2006年現在も活躍中であり、またその音楽は1990年代以降もデ・ラ・ソウル、レッドマン、スヌープ・ドッグ、ドクター・ドレー、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなど数多くのミュージシャンにサンプリングされたりカバーされるなど、ヒップホップその他に今日でも多大な影響を与えつづけ、熱狂的な支持者を持っている。

パーラメントとファンカデリックは、作る音楽やレーベルが異なるが,構成メンバーはほとんど同じである。Pファンクの音楽は、ファンカデリックの作る、ヘヴィーなギターサウンドを中心にした衝動的なロックよりの音楽から、パーラメントの作る、ホーン、コーラス、シンセサイザーを基調とし、構成のよく練られたファンクまで幅があるが、その根底にあるのは、永続的な「黒い」(黒人音楽の伝統に則った)リズムとグルーヴの上にのる「秩序と混沌」である。ライヴでは20人を超える人数が入れ替わり立ち替わり、バラバラのようでありながら、ファンクグルーヴのもとに一つになって、4時間にも及ぶ長尺のステージを繰り広げる。

一般的には、深くオートワウのかかった歪んだベースや、ずぶずぶと深いシンセベース、ふわふわと漂うようなシンセサウンド、抑えめでクールなホーン、ユニゾンコーラスなどによる16ビートのファンクサウンドが「Pファンク」サウンドと呼ばれる。

同じファンクミュージックでも、ジェームス・ブラウンが黒人のアクの強さを全面的に押し出す、どちらかというとシンプルなサウンドである一方、Pファンクのサウンドは、多数のメンバーによる極めて複雑な規則性を有するサウンドで、シンセサイザーやドラムマシンもふんだんに取り込んでいる。ファンカデリックのロック風の曲ではあまり黒人臭さを感じさせないが、パーラメントのブーツィーのベースを強調した曲では十分に黒いサウンドとなっている。 .

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