Praying Mantis | ja

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1974年、イギリスで結成。
1970年代末のNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)ムーヴメントの代表格。叙情的な正統派ヘヴィ・メタルを演奏するバンドとしてイギリス本国よりも日本での人気が高い。 バンド名の由来は途中に在籍していたスタンリー・カニンハム(Vo)がステージでカマキリの様なアクションをすることからだが、初期の自費製作盤時には脱退していた。
 
 
1970年代中期にティノ・トロイ(G,Vo)とクリス・トロイ(B,Vo)のトロイ兄弟を中心に、ピート・ムーア(G)、クリス・ハッドソン(Ds)の4人編成で結成され、当時はバンド名をJUNCTIONと名乗っていた。
 
1970年代末に話題となっていたヘヴィ・メタル・ディスコ「Bandwagon」のDJニール・ケイにデモ・テープを送り、1979年にEMIから3曲入りの自費製作EP『THE SOUNDHOUSE TAPES2』を発表する。
 
ピート・ムーア(G)に変わり初期のアイアン・メイデンから移籍のボブ・アンジェロ(G)に、クリス・ハッドソン(Ds)に変わりミック・ラムサム(Ds)にメンバーチェンジを行い、1980年にインディーズから『PRAYNG MANTIS』を発売した。 アイアン・メイデンのメジャー・デビュー・ツアーで前座として同行するが、メンバーはスティーヴ・キャロル(G)、デイヴ・ポッツ(Ds)に変わっている。同年のレディング・フェスティバルにも出演、これがきっかけとなりアリスタ・レコードと契約を結ぶこととなる。

1981年デビュー・アルバム『TIME TELLS NO LIES』を発表。ツインリード・ギターをフィーチュアしたメロディアスでドラマティックな楽曲、ヘヴィメタルバンドとしては希有な美しいコーラスハーモニーに溢れたその音楽性が評判となり、多くのファンを獲得するが、同年末頃からマネージメントとの関係が悪化し、やがてアリスタとの契約も切れ、アルバムも廃盤となってしまう(ちなみに日本では希少性も伴い幻の名作とされ、海賊盤を生み、オリジナル・アナログ盤は中古市場にて一万円を超える価格で取引されるほどであった)。

1982年にはJETレコードと新たな契約を交わし、シングル『TURN THE TABLES』をリリースするも活動は順調に行かず、再びレコード契約も切られる。その後も度重なるメンバーチェンジやバンド名の改名を繰り返しつつ活動を続けたが、いつしかシーンからその姿を消してしまった。この頃バーニー・ショウ(Vo)も参加していた。

しかし、1990年4月に日本で行われたNWOBHM10周年記念コンサートをきっかけに、ティノ・トロイ(G,Vo)、クリス・トロイ(B,Vo)、デニス・ストラットン(G)、ブルース・ビスランド(Ds)の編成で再結成し、日本のポニーキャニオンと契約。1991年に『PREDATOR IN DISGUISE』を、1993年にコリン・ピール(Vo)を加え『A CRY FOR THE NEW WORLD』を発表した。

『A CRY FOR THE NEW WORLD』は、全編を通して哀愁の旋律が炸裂する名盤だったが、コリン・ピールが役者としてのキャリアを追求するべく脱退してしまったため、この組み合わせでの新作が発表されることはなかった。
ちなみに、コリン・ピールは役者として大成せず、後に一時的にバンドに復帰するがすぐに脱退している。


その後、元マイケル・シェンカー・グループのゲイリー・バーデン(Vo)が加入したが、『TO THE POWER OF TEN』(1995年)とライヴ・アルバムだけで脱退。

1998年トニー・オホーラ(Vo)を迎え、2枚のアルバムを発表。

2003年にはジョン・スローマン(Vo)、ドゥギー・ホワイト(Vo)をゲスト・ヴォーカリストとして『THE JOURNEY GOES ON』を発表した。

2009年、アルバム『サンクチュアリ』を発表。

2011年、通販限定シングルとして『メタルモルフォーシズ』を発表。初期の楽曲を現在のメンバーで再録している。ライナーには30人近くに及ぶ元メンバーの名前が記され、その中にはコージー・パウエルとポール・サムソンの名も見られる。

2012年、前述のシングルに6曲を再録し、日本限定でアルバム『メタルモルフォーシズ』を発表。1月に東京と大阪にて2日間のツアーが行われ、初期の楽曲で固めたステージとなる。音楽雑誌BURRN!ではネタバレセットリストが表記されるも、実際は全く違う曲順となった。 .

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