Pearl Jam | ja

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パール・ジャム (Pearl Jam) とは、アメリカのロック・バンドである。

1990年代前半、シアトルを中心として従来のMTVを中心とした商業主義ロックに反抗するオルタナティブ・ミュージック・ムーブメントが若者を中心に大流行した。パール・ジャムは当時のX世代における若者たちの苦悩の代弁者とまで評され、その世代の旗手として位置づけられた。

グラミー賞受賞、アルバム3枚がビルボード1位、CDセールスの売り上げ最速記録がギネスブックに認定されるなど瞬く間に社会的・商業的成功をおさめる。そうした事からU2、R.E.M.と並び世界三大ロック・バンドに数えられる。

2005年にはUSA TODAY紙の「最も偉大なアメリカのロック・バンド」に読者投票で選出された。

メンバー
エディ・ヴェダー(vo) 1964年12月23日生まれ
ストーン・ゴッサード(g) 1966年7月20日生まれ
マイク・マクレディ(g) 1965年4月5日生まれ
ジェフ・アメン(b) 1963年3月10日生まれ
マット・キャメロン(ds) 1962年11月28日生まれ

脱退したメンバー
デイヴ・クルーセン(ds)
デビューアルバム『TEN』のレコーディング時のメンバー。脱退後キャンドル・ボックスと言うバンドでプレイしていた。
デイヴ・アブラジーズ(ds)
ジャック・アイアンズ(ds)

略歴
1991年 - シアトルで活動していたマザー・ラブ・ボーン、グリーン・リバーのメンバーであるジェフ・アメンとストーン・ゴッサードを中心にして結成される。その後マイク・マクレディとエディー・ヴェダー(結成当初唯一の非シアトル市民)、ドラマーのデイヴ・クルーセンが加入。8月27日にデビューアルバム「TEN」をリリースする。同年、「TEN」収録後、10回のライブを行ったあとにドラマーのデイヴ・クルーセンが婚約者出産を理由に出産日当日に脱退。後任にはテキサスの無名ファンクバンドで活動していたデイヴ・アブラジーズを迎え入れる。
1992年 - MTVの人気番組の一つ「MTV Unplugged」に出演する。アコースティック楽器のみによる演奏であったにも拘らず、非常に激しいパフォーマンスを見せて話題となる。
1993年 - 10月19日に2枚目のアルバム「VS.」をリリースする。バンドはツアーを行う事によって既に大きな話題となっており、このアルバムは1週間で95万枚を売り上げた。この数字は2000年にリンプ・ビズキットに破られるまでビルボード誌における歴代最高の数字であった。当然ながら全米初登場1位を獲得、その後5週間に渡ってその位置を保ち続けた。


音楽的特徴
低音に特徴のある、抑揚に富んだ、男性的なボーカルが最大の特徴である。歌詞にも定評があり、初期は物語的な歌詞、中期は哲学的な歌詞、近年は政治的な歌詞が多い。
但し作詞を担当するヴェダーは政治的な思想の影響を多方面から受け過ぎる傾向があり、時としては左から右にコロコロと変わるのでメディアに批判された事が過去にあった。またヴェダー以外のメンバーの意向は全く違う方向にある事が多々あり、他メンバーは敢えて発言を控え、「ヴェダーの意思表示はバンドを代表するものでなく個人的なものである。」という程度のコメントに留めている。
二人のギタリストを擁しヴォーカリストもギターを担当することもあるが、複雑なコード進行や難易度の高いギターソロを前面に押し出すバンドではなく、全体の一体感を保った上でほとんどの楽曲で中核にエディ・ヴェダーの歌唱を据えている。

同時代の他のグランジ・ロック、オルタナティブ・ロックに多いデカダンス的な表現は少なく、中期の作を除いておおむねストレートな王道型のロック・サウンドを主流にしている。もっとも、3作目を中心にして「重々しさ」や「深刻さ」の表現に関して特徴がある。
総じて、従来のロック・ミュージックのカテゴリーでは、ヘヴィ・ロックに最も近いサウンドである。
各アルバムにおいて静と動のコントラストを際立たせる構築になっている。

ジェフ・アメンが中心となって活動しているスリー・フィッシュ、マイク・マクレディが中心となって活動しているザ・ロックフォーズ等、メンバーはサイド・プロジェクトとしての音楽活動も多数行っている。
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