Soundgarden | ja

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サウンドガーデン (SoundGarden) は、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルで結成されたロック・バンドである。

後にブームとなるグランジミュージックの先駆けとされ、攻撃的かつうねりの激しいギターサウンド、重低音の利いたベース・ドラムのリズム隊、そして高音、低音と使い分けるエモーショナルなヴォーカルが特徴。ニルヴァーナのカート・コバーンにも「こんな奴等にかなうわけがない」と絶賛されていた。

1984年に、シアトル出身のクリス・コーネル (Chris Cornell) が、シカゴ出身ギタリストであるキム・セイル (Kim Thayil) と日系人ベーシストのヒロ・ヤマモト (Hiro Yamamoto) とともに結成。活動当初はクリスがヴォーカル&ドラムを担当していた。後にドラマーのスコット・サンドクイスト (Scott Sundquist) が加入し、活動を精力的に行っていく。

1985年レコードデビュー。C/Z RECORDより「Deep Six」というコンピレーションアルバムにグリーン・リヴァー等と共に参加。スコット・サンドクイストが脱退し、代わりのドラマーにマット・キャメロン (Matt Cameron) が加入。

1986年、ジョナサン・ポーンマンとブルース・パビットが立ち上げたインディーズレーベル、サブ・ポップ (SUB POP) と契約をする。
きっかけはジョン・ポントマンというスカウトマンが仕切っていたサウンドガーデンのライブをキムがブルース・パビットに見せたことだった。当時パンクシーン関わっていたパビットは契約を決める。
この事は1992年(国内盤は1993年)発売のライブビデオ「MOTORVISION(モーターヴィジョン)」でブルース・パビットが語っている。

1987年10月、サブ・ポップからEP『スクリーミング・ライフ - Screaming Life - 』をリリース。

1988年8月、サブ・ポップからEP『フォップ - Fopp - 』をリリース。

1988年11月、インディーズレーベル「SST」から発売された1stアルバム『ウルトラメガ・OK - Ultramega Ok - 』がグラミー賞にノミネート。これが話題を呼び、翌1989年にA&Mレーベルからメジャーデビューする

1989年9月5日、A&Mから2ndアルバム『ラウダー・ザン・ラヴ - Louder Than Love - 』をリリース。
発表直後に「大学に戻るため長期的なツアーには参加できない」ことを理由にヒロ・ヤマモトが脱退。友好的な脱退とされる。
サポートベースとしてジェイソン・エヴァーマン (Jason Everman) が参加し、「Louder Than Love」ツアーを続行。

1990年、ギタリストのベン・シェパード (Ben Shepherd) が加入。ベンは加入と同時にベーシストに転向した。

1991年、クリス・コーネルの親友で、ドラッグの多量摂取により、死亡したマザー・ラヴ・ボーンのヴォーカリスト、アンドリュー・ウッドの追悼アルバム「Temple Of The Dog」にクリス・コーネルとマット・キャメロンが参加。

1991年10月8日 3rdアルバム『バッドモーターフィンガー - Badmotorfinger - 』リリース。ガンズ・アンド・ローゼス、スキッド・ロウの前座を務める。

1992年4月、「Temple Of The Dog」の収録で知り合った面々が結成したパール・ジャムと共演。

1993年、ニール・ヤングのツアーに同行。ツアー同行の為アルバム制作を中断したという逸話がある。

1994年2月に初来日公演。
5月8日4thアルバム『スーパーアンノウン - Superunknown - 』リリース。ビルボードで全米1位を獲得する。
「ブラック・ホール・サン」のPVがビデオ部門でグラミー賞獲得。

1996年5月14日に5thアルバム『ダウン・オン・ジ・アップサイド - Down on The Upside - 』リリース。再度グラミー賞にノミネートされる。

1997年2月9日、ホノルルで行われたライヴが結果的にラストライヴとなる。
4月9日に「やれることをやり遂げた」と解散表明。
11月4日に、キャリアを総括するベストアルバム『A-Sides』リリース。

2009年3月25日、シアトルにて1夜限りの再結成を果たす。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリスト、トム・モレロのジャスティス・ツアーのシアトル公演にてサプライズ出演した。ただしクリス・コーネルは不参加で、クリスの代わりにタッド・ドイルがシンガーとして参加。そのためタッド・ガーデンと名乗った。
「Nothing to Say」「Spoonman」Hunted Down」の順で演奏し、「Spoonman」ではトム・モレロがバックギターとして参加した。


メンバー

クリス・コーネル (Chris Cornell, 1964年7月20日 - ) (Vo)
シアトル出身。 サウンドガーデン解散後は、ソロ活動を経て、元レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのメンバーと共にオーディオスレイヴとして活動していたが、2007年2月に脱退。

キム・セイル (Kim Thayil, 1960年9月4日 - ) (G)
シアトル出身。現在、自身では目立った音楽活動をしてはいないが、ゲストミュージシャンとして、亜矢のデビューアルバムにマット・キャメロンと共に参加。2004年にフー・ファイターズのデイヴ・グロールのプロジェクト、Probotに参加。

ベン・シェパード (Ben Shepherd, 1968年9月20日 - ) (B)
沖縄出身。

マット・キャメロン (Matt Cameron, 1962年11月28日 - ) (Dr)
現在はパール・ジャムのメンバーとして音楽活動している。



旧メンバーおよびサポートメンバー

ヒロ・ヤマモト (Hiro Yamamoto)
サウンドガーデン結成当初からのオリジナルメンバーだが、1989年にアルバム『ラウダー・ザン・ラヴ - Louder Than Love - 』発表後に脱退。 サウンドガーデン脱退後はトゥルーリーというバンドを結成。

ジェーソン・エヴァーマン(Jason Everman)
Louder Than Loveツアーの際、サウンドガーデンにサポートとして加入。その他にはニルヴァーナのアルバム『ブリーチ(Bleach)』にギタリストとしてクレジットされる。セカンドギタリストとして在籍するが、レコーディングに参加はしていない。この際ジェーソンはレコーディング資金、606ドル17セントを肩代わりしている。
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